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屋根カバー工法とは?耐震性への影響と正しい選び方

2025.03.19
 屋根カバー工法は、既存の屋根を撤去せずに新しい屋根材を被せるリフォーム方法です。
費用を抑えられ、工期も短いことが魅力ですが、屋根の重量が増えるため、耐震性への影響が懸念される方も多いのではないでしょうか。
今回は、屋根カバー工法と耐震性の関係について、専門的な知識に基づいて解説します。
葺き替えとの比較や、屋根材の種類による重量差についても触れ、DIY施工の危険性とプロ施工の重要性もご紹介します。
 

屋根カバー工法の耐震性に関するよくある誤解と真実

 

重量増加は本当に耐震性に影響するか?

 
屋根カバー工法では、既存屋根の上に防水シートと新しい屋根材を重ねるため、確かに重量が増加します。
しかし、その増加分は建物の耐荷重能力を大きく超えるものではなく、耐震性に大きな影響を与えることはありません。
増加する重量は屋根材の種類によって異なり、例えば、ガルバリウム鋼板は約5kg/㎡、自然石粒付屋根は約7kg/㎡、アスファルトシングルは約9kg/㎡です。
さらに防水シートの約1kg/㎡を加算する必要があります。
100㎡の屋根の場合、ガルバリウム鋼板を使用した場合でも約600kgの増加となりますが、これは軽自動車1台分程度の重量であり、建物の構造躯体が適切に設計・施工されていれば、耐震性に問題が生じる可能性は低いと言えます。
 
ただし、築年数が古く、構造躯体の劣化が著しい建物では、専門家の判断が必要です。
耐震評価は、建物の構造全体を考慮して算出されるため、屋根の重量増加だけで評価が大きく変わることは稀です。
 

カバー工法と葺き替えの耐震性比較

 
葺き替えは、既存屋根を完全に撤去し、新しい屋根材を施工する方法です。
一見、カバー工法よりも軽量になりそうに思えますが、必ずしもそうとは限りません。
スレート屋根やトタン屋根を葺き替える場合、野地板(構造用合板)の張り替えが必要になることが多く、その重量(8~10kg/㎡)が加算されます。
既存の野地板を再利用したり、垂木に直接屋根材を固定するなどの方法もありますが、コストや耐風性などの問題から、必ずしも現実的ではありません。
結果として、葺き替え後の重量がカバー工法と比べて軽くなるケースと重くなるケースがあり、一概にどちらが耐震性に優れているとは言えません。
 

屋根材の種類と重量の違いによる耐震性への影響

 
屋根材の種類によって重量は大きく異なり、耐震性にも影響します。
軽量な金属屋根(ガルバリウム鋼板など)は、地震による揺れを軽減する効果が期待できます。
一方、瓦やスレートなどの重量のある屋根材は、地震時の揺れが大きくなる可能性があります。
屋根カバー工法では、既存屋根の重量に加えて新しい屋根材の重量が加わるため、軽量な屋根材を選択することが耐震性向上に繋がります。
ハイブリッド瓦やアスファルトシングルなどの比較的軽量な屋根材も選択肢としてありますが、金属屋根に比べると重量は大きくなります。
 

DIYは危険!プロの施工が不可欠な理由

 
屋根カバー工法は、専門的な知識と技術が必要な高度な作業です。
DIYでの施工は、下地処理の不備や屋根材の固定不良など、様々なリスクを伴い、雨漏りや耐震性の低下、さらには転落事故などの危険性も高まります。
安全で長持ちする屋根を実現するためには、経験豊富なプロフェッショナルによる施工が不可欠です。
プロは、建物の状態を正確に診断し、適切な屋根材と施工方法を選択することで、耐震性や耐久性を確保します。

 

屋根カバー工法での耐震性向上のための適切な選択と施工

 

建物の構造と耐震性の関係

 
建物の耐震性は、屋根の重量だけでなく、建物の構造全体に依存します。
古い建物や耐震性が低い建物では、屋根カバー工法による重量増加が耐震性に影響を与える可能性があります。
リフォームを検討する際には、建物の構造診断を行い、耐震性を確認することが重要です。
専門家による適切なアドバイスを受けることで、安全で安心なリフォームを実現できます。
 

適切な屋根材の選定と施工方法

 
屋根カバー工法において、耐震性を考慮した適切な屋根材の選定と施工方法が重要です。
軽量で耐久性のある金属屋根材が好ましいですが、デザイン性や予算なども考慮して、最適な屋根材を選択する必要があります。
施工方法も、耐震性と防水性を確保できるよう、専門会社に依頼することが重要です。
 

定期的な点検とメンテナンスの重要性

 
屋根カバー工法後も、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばし、安全性を確保できます。
雨漏りや屋根材の劣化などの異常を発見したら、すぐに専門会社に連絡し、適切な対応をしてもらいましょう。

 

まとめ

 
屋根カバー工法は、既存屋根の上に新しい屋根材を重ねるリフォーム方法です。
費用を抑えられ、工期も短いことがメリットですが、重量増加による耐震性への影響が懸念されます。
しかし、適切な屋根材を選び、プロの施工を依頼することで、耐震性を確保できます。
葺き替えとの比較検討も重要です。
軽量な屋根材を選択し、定期的な点検・メンテナンスを実施することで、安全で長持ちする屋根を実現しましょう。
 
DIYは危険なので、必ず専門会社に依頼してください。
建物の構造や耐震性についても専門家の意見を聞き、最適なリフォームプランを選びましょう。
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